おはようございます!
今週も月曜日がやって来ました。
禅のおはなし
コロナも終息ムードになりつつありますが、これから世の中どうなって行くのか…
なんて不安は尽きませんね(/_;)
今日はその不安についてのおはなしをさせて頂きます。
わたしが勝手にやっているコーナー「言の葉の処方箋」でもいつか紹介するつもりですが、
『心がみるみる晴れる 坐禅のすすめ』という私の考え方を大きく変えてくれた著書と、同著者の『禅がすすめる力の抜き方』を参考に「禅」の考え方をお伝えできればと思います。
「坐禅ねぇ。興味ないや」と思った方、
まあ待って下さいよ。(押し売り営業)
食わず嫌いはいくない!いくないですよ!
今日は読んで下さった方の禅に対するイメージを改め、
新しいものの見方を知ることで、肩の力を抜いて生きるためのきっかけにしていただこう!
という、大いなる野望を持っておはなしをお届けいたします(`・ω・´)ゞ
とは言えブログ初心者のワタクシの文章力では、
とても禅の魅力をお伝えしきれない。(断言)
ので、もし一瞬でも読みに来てくださった方の頭に残るよう、
最初に結論を言います(自暴自棄)
概要だけ呼んで、書店購入でもAmazonでもいいので、
こちらの↓↓本を読んでみて下さい。
【概要】 見方が変わる「禅」の思想
「禅」を理解していますか?
「禅」という言葉は、聞いた事があるけど、詳しくは知らない人が多いのではないでしょうか?
最近では座禅の一日体験が観光地で流行っていますね。
「瞑想して、座禅組むんでしょ?」「流行りのマインドフルネスってやつでしょ?」
ってザックリ理解しているつもりの方。
それは禅のほんの一部、側面でしかありません。
禅の価値観
禅の真の良さはその「思想」にあります。
「禅的な世界の見方」とでも言いましょうか。
現代を生きる私たちの価値観とは、ちょっと違う物事の捉え方です。
これを学ぶことで視野も広がりますし、知っておいて損はないでしょう。
ひたすら座る坐禅も、お経を書き写す写経も、
この世界の見方(と、私が勝手に呼んでいます)を体得する手段に過ぎないのです。
ポイントだけご紹介。
では、禅の示す「世界の見方」とは一体どんなものなのか、
僭越ながら、まだ完全理解出来ていない未熟者である私の心に響いた価値観を、ご紹介させていただきます。
・何かを「身につける」のではなく、「捨てて」いく。
・多くの不安には、解決策などない。 解決しないものは抱えて生きていく。
・迷ったら足元を見つめて、自分の居場所を確認する。
・善悪や価値の判別をつけない。
・流れる水のように自由で、こだわりの無い心を求めて生きる。
そして、禅の代表的な修行方法である坐禅については、一般的なイメージと実際の坐禅との差異が大きいため、こちらもご紹介。
意外と思い込んでいる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
私も読む前の禅のイメージには多くの誤解がありました。
・坐禅を組むことで、何か「特別な力」を身に付けられる訳ではない。
・「平常心」とは、全く心が動かなくなるということではない。
・自分の一番落ち着ける心の置き方を覚えるために坐禅を組む。
本当にさわりのみになりますが、上記のような禅の価値観や、坐禅の目的を学ぶことで、今までの自分に無かった視点で物事を見られるようになります。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
少しでも禅の思想に興味を持っていただけたなら嬉しいです。
見えない不安との付き合い方
ではここからは今週のおはなしのメインテーマである、
不安との付き合い方について。
今回は『心がみるみる晴れる 坐禅のすすめ』の方を引用しながらお伝えしていきます。
『禅がすすめる力の抜き方』の方はまた別のテーマで取り上げさせていただく予定です。
現代を生きる私たちの大きな「不安」
最近ではネットで調べれば、些細な問題の答えを見つけることができますよね。
しかしその一方、色んな生き方、ライフコースがあり、何事も自分で選択する必要がある現代。
こうした時代ならではの、人生の大きな問いに対する答えは、ネット検索ですぐに見つかる様なものではありません。
今を生きる私たちには、答えの無い「不安」がいつも付きまといます。
例えば、コロナ禍のいま、これからどうなって行くのか、ハッキリ分かっている人なんていませんし、受験も就活も結婚も.…人生には色んな選択肢があり、
どんな人生を歩むのが正解だなんて、誰にもわかるものではありません。
解決策はあるのでしょうか?
では、どうやってこの大きな問いの答えを見つけましょうか?
誰かの言う通り、指示どおりに生きますか?
成功者と呼ばれる人物の人生を真似ますか?
それとも、多くの人が幸せだと言う人生のレールから外れないように慎重に選択をしていきますか?
見えない不安に襲われた時、人はこうした方法を解決策として挙げるでしょう。
こんなお話をしている私も、現在就職活動の真っ只中。
就活マニュアルなるものを読み漁り、“間違え”ないように日々活動しています。
こんなヤツが何を言っても説得力がないでしょうか(笑)
でも本当は分かっています。
人生の選択に間違えも正解もないし、マニュアル通りに動いて内定を頂いたからといって、その就活マニュアルは、
決して本質的な「問い」に対する「答え」にはなりえないのです。
少しややこしく感じるでしょうか?
では、その「本質的な問い」とやらの答えはどのようにみつけるのか。
この大きな不安に、一体どんな解決策があるというのか。
『心がみるみる晴れる 坐禅のすすめ』著者の平井正修先生はこんな風に書かれています。
禅の思想が示す「不安」との向き合い方。
―多くの場合の不安には、解決策などないのです。
人生の先行きに不安を感じるといっても、将来、自分の人生がどうなっていくかなんて誰にもわからない。
わからないことには、解決策も、答えもないのです。
ーそもそも解決策がないものは、うっちゃってしまう、捨ててしまうのがいちばんです。
ーそうはいっても、捨てきれるものではない。
現実には、捨てたそばから、別の不安が心に棲みつく。
不安が尽きるということはありません。ストレスや、悩みも同じです。
だから、こう考える。
捨てられるものは捨てる、捨てきれないものは抱えていく。
解決しないまま抱えていけばいいのです。
『心がみるみる晴れる 坐禅のすすめ』(平井正修 2014)より抜粋。
いかがですか?
「解決策も、答えもないって、そんな無責任な!」と、答えをはぐらかされた気分でしょうか?
でも私には、この言葉がとても響きました。
平井先生もおっしゃっていますが、私たちは学校で、問いがあってそれに答えるという練習を積んできました。
これに慣れてしまうと、人生において重要な、答えの無い問いに向き合うという経験がないため、直面した時に無理にでも正解を探そうとしてしまう。
正解なんてない問いを探して一喜一憂するのに、忙しい毎日です。
だからまず、答えがない問いがある事を認識する。
そして、一番いいのは、もう、答えがないのでだから考えない。流れに身を任せてしまう。
そうできたならどんなに楽でしょう。
しかし現実はそう簡単ではありません。
では、どうするのか。
抱えたまま、生きていくのです。
「不安を抱えたまま生きていくなんて、それでは何も解決していないじゃないか。」
本当にそうでしょうか?
不安や、悩みを抱えて、上手く付き合いながら生きる。
解決しない悩みは世の中に溢れていることを知り、そしてその悩みが手放せないものだと割りきってしまう。
こう考えると、私は気持ちが楽になりました。
少なくとも、一般的な人生の成功のシナリオやマニュアルを答えであると信じ、
そこから外れないように生きていくよりは、ずっといいと思いました。
皆さんはどうでしょう?
私はまだまだ経験不足の小娘ですが、これからの(恐らく)長い人生、
不安の解決策を探して生きるよりも、不安を抱えたまま、
自分らしく生きて行こうと思わされました。
この気持ちも流れる水のように、
社会の荒波に揉まれて変化するかもしれませんが(笑)
今週も長くなってしまいましたが...(*_*)
こうした考え方もあるのか、と誰かが肩の力を抜いて生きられるきっかけになってくれれば幸いです。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
『心がみるみる晴れる 坐禅のすすめ』では、坐禅により、自分が一番落ち着く心の置き方を覚える方法など、初心者でも理解できるように丁寧に禅の考え方、姿勢について説明されています。
私の文では伝えきれなかった禅のおはなしが沢山ありますので、ぜひ読んでみてくださいね。
以上。「禅のおはなし」でした~
それでは、今週も元気に過ごしましょう(^^)/